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沼田街道
【ぬまたかいどう】


会津と上州沼田を結ぶ街道。河沼郡会津坂下町気多宮(けたみや)地内で越後街道と分かれ,只見川に沿って只見町へ達する。ここからは伊南川筋を通り,檜枝岐(ひのえまた)村の沼山峠(1,785m),尾瀬沼を経て群馬県沼田に達する。県内分約145km余。山間地と豪雪地帯を通る。上州からは馬買いが入り,檜枝岐からは檜(ひのき)の板材が出され,江戸中期頃までは往来が多かった。現在では会津坂下町から只見町までは国道252号,只見町から南郷村山口までは国道289号,山口から伊南村内川までは主要地方道会津若松伊南線,内川から檜枝岐村御池までは国道352号となり,自動車道が通れるように整備されている。しかし,沼山峠から尾瀬を通過する部分は自然保護の観点から旧道のまま残り,観光道路として利用される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7033229