土津神社
【はにつじんじゃ】

耶麻(やま)郡猪苗代町字見禰山(みねやま)に鎮座。旧県社。祭神は保科正之。会津藩祖松平肥後守正之の遺言により，延宝元年磐椅神社の末社として創建。享保11年大明神号授与，３代以下の藩主を合祀した大社。戊辰戦争で兵火にあった。社殿の東方に巨石からなる土津神霊の廟墓があり，境内の巨碑を土津霊神碑といって山崎闇斎の撰文になる。社宝に国重要文化財の太刀，および会津刀工の手になる数多くの刀剣類（県重文），狩野探幽筆の保科正之画像をはじめ歴代の藩主の肖像，能面など宝物が多い。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7033381