磐梯吾妻スカイライン
【ばんだいあづまスカイライン】

磐梯吾妻道路の愛称。吾妻山中腹の高湯温泉（福島市）から不動沢橋をわたり，浄土平(じようどだいら)・鳥子平を経て土湯峠で国道115号と合する有料道路。昭和34年11月開通，全長29km・最高点1,622m・平均高度1,350m。沿道に井上靖が命名した白樺平，不動沢つばくろ谷，天狗の庭，双竜の辻，湖見峠，天風境および国見台の景勝地があり，浄土平とあわせて吾妻八景といわれる。霜降山（1,561m）付近から桶沼火山付近までは噴気孔が点在したので裸地がつらなり，兎平から鳥子平にかけては亜寒帯針葉樹林が分布し，この道路中での最高所にかかる。４月から11月のシーズン中は福島駅前から観光バスも出て，約４時間でこの風景を楽しめる。途中浄土平では漸時停車するので，その間に吾妻小富士に登ることもできる。開通当初その利用車数は最盛期月の１日平均480台（昭和35年10月），昭和43年には1,400台（８月），同53年には1,770台（10月）と漸増，53年10月８日6,896台をピークとした。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7033507