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常陸太田街道
【ひたちおおたかいどう】


太田街道ともいう。棚倉(たなぐら)城下から八槻(やつき)(東白川郡棚倉町)・台宿・伊香・下植田(同郡塙(はなわ)町)を通り,久慈川を渡って大内沢・東舘・大垬(おおぬかり)(同郡矢祭町)・徳田(茨城県)を経て太田に通じる街道。白川東部から江戸に通じる主要街道で,江戸幕府への貢税米もこの街道を通り徳田宿に運ばれ,徳田で検査を受けて納付が完了したという。太田は当時地方経済の中心地で,白川東部への商品の仕入先は多くは太田であったから,太田街道は重要であった。明治以降,米山~東舘間は塙経由に換線されたが,ほかはそのまま茨城街道,県道2等となり,現在の国道118号・349号の各一部,米山~下植田間は県道矢祭八槻線になっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7033612