本宮橋
【もとみやばし】

安達(あだち)郡本宮町の市街地中央を流れる安達太良(あだたら)川に架かる橋。三島県令時代の明治15年に，奥州街道の重要な橋として石造アーチ型の橋が架けられ，めがね橋と愛称された。大正２年洪水のため破壊され，石材は地元民に払い下げられたことが本宮町議会議事録に残っている。この直後現在のコンクリート橋となったが，めがね橋という旧称で呼ばれている。安達太良川は間の川(あいだのかわ)とも呼ばれ，川を境として南町は慶長13年に新しく町割された所で「本宮南町由来記」という記録が残っている。北町は中世に成立した菅森舘の根小屋集落から発達したと考えられる。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7034478