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八溝嶺神社
【やみぞみねじんじゃ】


八溝嶺黄金神社ともいう。福島・茨城・栃木県境の八溝山頂に鎮座。式内社。近世日光(水戸)山王(棚倉)とし,山頂にある奥之院は木造十一面観音を本地仏とする観音堂で拝殿を設け,三方を土塁のごとく囲む中に鎮座。古くは近津宮(都々古別神社)の八槻別当大善院が管理し,山上に上之坊があった。常陸側には天台宗日輪寺があり,観音堂に等身の木造十一面観音立像を安置する。八溝黄金社は「続日本後紀」承和3年の条に「砂金常に倍し遣唐使の資とした」ことが見え,封戸二烟を宛てられた。いわゆる八溝金山の守護である山神をまつる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7034731