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米沢街道
【よねざわかいどう】


会津若松市から喜多方市を通り,大峠(1,230m)を越えて米沢市に通じる街道。会津若松~大峠間41.8km。明治5年会津三方道路の1つとして着工,明治18年8月に竣工した。昭和28年指定の国道121号の一部,日光街道とともに会津街道とも呼ばれた。近世には熊倉・大塩・松原経由で米沢に向かう米沢街道があった。この街道は大塩峠(864m)・檜原峠(1,084m)にかかり,伊達政宗が猪苗代地方に攻め込んだとき,檜原峠を越えた。ここを通る街道は車が通れなかったので喜多方経由の新道を開き,換線した。明治初年には福島町から庭坂経由で李平から板谷峠にかかる街道も米沢街道と呼んだ。明治12年,県道3等に仮定され置賜街道と改名,万世大路開通後廃道となる。明治26年の信夫郡統計には飯坂から中野経由で万世大路にでる道を米沢街道,1等里道と記載されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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