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陸羽街道
【りくうかいどう】


西白河郡西郷村小田倉の黒川から伊達(だて)郡国見町貝田の国見峠までの旧国道。東京から青森まで東北地方を縦貫する主要街道の一部。福島県内の長さ114.3km。明治6年8月大蔵省号外達では陸羽道,同年11月太政官第47号布達で陸羽街道となった。この名称は明治4年福島県庁文書ですでに使用されていた。明治12年国道1等に仮定,明治18年国道18号,大正9年国道4号となる。明治6年当時は芦野から境明神,白坂を経て白河町に入った。この通路は明治初年2度にわたる明治天皇巡幸のおりに利用された街道である。三島通庸が福島県令となって道路改修工事をはじめ,明治19年には黒川経由の街道に換線された(西白河郡誌)。これよりさき明治12~14年にも延長113km余にわたる改修を行い,2度目の天皇巡幸を迎えている。明治15~17年にも全線の坂道をさけて,新路線に換線,延長40kmにわたる大改修を行った。第2次大戦後,各地でバイパスが開設され国道を換線,一部では拡幅,公式には国道4号であるが,この新道を含め5万分の1の地形図では陸羽街道と注記。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7034927