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陸前浜街道
【りくぜんはまかいどう】


江戸から水戸を経て仙台に至る街道。昔から陸奥鎮守府・国府の置かれた多賀城への通路として重視され,福島県内では勿来(なこそ)関にはじまり,いわき市植田・同湯本・同平・同四倉・同久之浜・双葉郡富岡・同浪江・相馬郡小高・原町市・相馬郡鹿島・相馬市などの既成市街地を結んでいた。部分改修をして現在の国道6号となっている。この街道の地形的基盤は海岸の汀線を避けて,丘陵地や山麓を利用しており,沿線には多くの史跡をみる。明治30年代,これに並行して国鉄常磐線ができ,富岡・小高などでは既成市街地を離れたところに駅が設置された。なお,常磐自動車道がこのルートに計画され,浜街道・国道6号につづく道路交通の変化をみようとしている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7034928