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天志良波神社
【あめのしらはのじんじゃ】


常陸太田市白羽町にある神社。延喜式内社。旧郷社。祭神は天白羽(あめのしらは)命。創祀は未詳だが,社伝では延暦14年坂上田村麻呂奥州遠征の折に創建されたとも伝える。「三代実録」貞観8年5月27日条に「正六位上天之白羽神」を従五位下に叙すと見え,また同16年12月29日条では従五位上に進階している。両度とも,同じ久慈郡の薩都神・天之速玉神が進階している。白羽命は機織・衣服の神といわれ,同郡には長幡部神社で知られる長幡部も居住していたため,当社も機織に関係のある神として祀られたと思われる。社蔵の天文13年銘の棟札は佐竹義篤が社殿を修営した時のもので,別当職は佐竹永義であった。天保15年徳川斉昭の時,白羽・田渡・西宮・三才・小沢の5か村の鎮守となる。明治6年に郷社に列した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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