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笠間県立自然公園
【かさまけんりつしぜんこうえん】


県西部の県立自然公園。八溝山地の中央部鶏足(とりあし)山塊に属する南北20km・東西30kmにわたる山塊群と,笠間市街地の東西に位置する城山・三峰山などの丘陵地を含む。公園面積は3,994haで,笠間市・友部町・岩瀬町に及ぶ。指定は昭和30年11月。植生は関東地方北部における暖帯林の典型を示し,部分的に残存する森林はいずれも各地域の歴史的な文化財と共存して公園の特色をなす。県境の北東から南西に国見山・仏頂山・高峰・富谷山と続いて,山頂・山麓の随所に神社・仏閣・史跡・文化財が多い。代表的なものに笠間市の楞厳寺山門(国重文),岩谷寺の薬師如来坐像・薬師如来立像(国重文),笠間城櫓(県文化財),岩瀬町の小山寺三重塔(国重文),同寺の本堂・仁王門・鐘楼(県文化財)などがある。また楞厳寺境内一帯は国天然記念物ヒメハルゼミ北限発生地としても知られる。笠間市稲田には親鸞ゆかりの西念寺がある。笠間市街地には日本三大稲荷の1つ笠間稲荷神社があり,境内の菊祭りは関東一といわれにぎわう。笠間市内の芸術村には多くの芸術家がアトリエを構える。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7036237