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御前山県立自然公園
【ごぜんやまけんりつしぜんこうえん】


県北西部の県立自然公園。栃木・茨城の県境をなす八溝山地の山々が南北に連なる丘陵地にあり,東西9km・南北14km,公園面積7,380ha。御前山村・桂村・七会(ななかい)村に及ぶ。指定は昭和29年7月。景観の中心は常陸嵐山と称される那珂川の清流と周辺の標高200~300mの丘陵地。那珂川沿いには浸食により生じた奇岩怪石が並び,付近には温・暖両帯の植物が混生している。特に御前山は江戸期に留山とされて樹木の伐採が禁じられていたため,ケヤキ・スギ・アカマツなどが生い茂る。御前山付近にはラジウム含有量関東第一といわれる白山(はくさん)鉱泉・相川鉱泉などもあり,新緑・紅葉の時季はハイカーでにぎわう。那珂川は夏のアユ釣り場としても知られる。また,関東の高野山といわれる仏国寺をはじめ徳蔵寺・寿命寺・竜谷院・白山神社などの由緒ある神社・仏閣も数多くある。公園内には国民宿舎御前山荘・青少年旅行村などがある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7037083