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常磐自動車道
【じょうばんじどうしゃどう】


国土開発幹線自動車道建設法に基づいて建設中(一部開通)の高速道路。日本道路公団が管理運営。完成時には埼玉県三郷市番匠免と福島県いわき市平を結び,総延長175.4kmとなる。総工費は6,300億円の予定で,1kmあたりの工費は36億円。車線数は全線4車線で,三郷~水戸間は用地6車線。設計速度は市街地の三郷市番匠免~同市半田間と山地中腹の日立市大和田~同市砂沢間は時速80km,平坦部の三郷市半田~日立市大和田間は時速120km,日立市砂沢~いわき市平間は時速100km。本県部分は延長137kmで全体の78%。主な経路は千葉県柏市から利根川を渡って守谷町に入り,国鉄常磐線・国道6号とほぼ並行して,土浦・石岡・水戸・常陸太田・日立・高萩・北茨城各市などの22市町村を経過して北茨城市から福島県いわき市に続く。日立以南は常総平野の中央部を走り,日立以北は海岸に面する多賀山地の中腹をトンネル13か所(延べ10km)をうがって通過する。全線17か所のインターチェンジのうち12か所が県内にあり,国道294・125・6・50号などと連結する。サービスエリア3か所はすべて県内,パーキングエリア8か所のうち県内は7か所。昭和56年4月に柏―谷田部インターチェンジ間19.5kmが開通したが,谷田部インターチェンジの昭和56年12月の1日平均交通量は入口(谷和原・柏へ)2,225台,出口(柏・谷和原から)2,192台。さらに谷田部―千代田・石岡各インターチェンジ間24.4kmが同57年3月に開通したため合わせて43.9kmが開通し,慢性的な渋滞が続く国道6号を避けて通る自動車が増えつつある。しかし東京都内と直接つながらないことや国道6号土浦バイパスの完成などにより,利用ののびなやみがみられる。今後の計画では,千代田石岡―那珂インターチェンジ間39.1kmが昭和58年に,那珂―日立南インターチェンジ間11.5km,三郷―柏インターチェンジ間10.8kmおよび常磐自動車道と都内を結ぶ首都高速道路足立三郷線が昭和59年度に,日立南―日立北インターチェンジ間19.0kmが昭和60年度にそれぞれ開通する予定。全線開通は昭和61年度以降の予定。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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