高道祖
【たかさい】

旧国名:常陸
小貝川中流左岸に位置する。縄文時代の柏山遺跡,桜塚古墳・八幡様古墳がある。「さいのかみ」は災いの侵入をさえぎり止める神として村の入口,道の辻,峠などに祀られたので道祖神などといわれ,それを祀った所が地名となることがある。当地は高台にあるので,「高」が付されたか。古来,道祖神の信仰篤く,道祖神社の境内には男根をかたどった大小の石像が奉納されており,毎年正月14日の祭礼には男女の性器をかたどったお供え餅を奉納し,参詣者に配られる。もとは神社に隣接して籠宿があり,宿の南方にある「片葉の葦」とよばれる池に入って沐浴し,お籠(こもり)をすれば下の病(性病)が治るという信仰があって,宿が繁盛したという。
【高道祖(中世)】 戦国期に見える地名。
【高道祖村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【高道祖村(近代)】 明治22年~昭和29年の筑波郡の自治体名。
【高道祖(近代)】 昭和29年~現在の下妻市の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7038060 |





