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高鈴県立自然公園
【たかすずけんりつしぜんこうえん】


県北東部,高鈴山を中心とした隆起性準平原地帯に位置する。公園面積は3,050haに及び,日立市・常陸太田市・十王町にまたがる。昭和54年10月県立自然公園に指定。阿武隈高地南端の多賀山地にあたり,北から石尊山・神峯山・高鈴山・風神山と連なって楔形に突出,平均標高は約300m。高原面は東に緩傾斜し,河谷により浸食孤立した山が波浪状に群がって樹枝状に小河川が発達,隆起浸食の復活した宮田川・東連津川などのV字渓谷をなしている。南部は海岸段丘が発達し日立市街を経て太平洋に面する。西側は里川の谷を経て久慈川と相対する。関東平野の北端に接するため,平野部からの稜線景観と稜線からの展望が特に優れている。なお県天然記念物に指定されている真弓神社(常陸太田市)の巨スギ,御岩神社(日立市)の三本スギや,神峯神社(日立市)などの文化景観もあり,ハイキングコースとしても優れている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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