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竜子山城
【たつこやまじょう】


高萩市下手綱に所在。松岡城ともいう。城郭構築の年代や城主については諸説があるが,応永の末頃に大塚氏によって築かれたと推測される。以後大塚氏の居城となる。慶長元年大塚氏は陸奥国折木(福島県広野町)に移された。同7年佐竹氏秋田移封により空城となったが,同9年9月から翌年4月にかけて戸沢政盛が当城を修築,これ以前は山城であったが,この時城下町が形成されて平山城となった。慶長10年松岡城と改称されたが,戸沢政盛は元和8年出羽新庄へ転封,再び空城となった。正保3年水戸藩の幕府付家老中山信正が城主となったが,信正は居城せず,宝永4年信正は太田に知行替となり建造物を太田へ移し,事実上廃城となった。享保3年再び中山氏は当城周辺を知行することになり,城跡に館を建てて藩政をとった。明治維新後,独立して松岡藩と称したが,明治4年廃藩となり,当城も廃城となった。山城は18の郭を断崖と空濠で固めた大規模なもので,また殿町・立浪町・大工町などの字名が城下町の名残をとどめる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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