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鳥羽田
【とっぱだ】


旧国名:常陸

寛政川の支流逆川流域に位置する。地名は,台地の突端を意味する「とっぱな」にちなむという。文禄5年蔵納帳(秋田県立秋田図書館蔵)に「〈高三百四十六石六升 此内八十四石七斗一升荒〉定物成弐十貫文 皆納〈同(ぢうき)〉とつ畑」と見え,佐竹氏の直轄領として代官ぢうきに支配された。円福寺所蔵の大般若経奥書に「応永十九年,大才壬辰,三月上旬,修理畢,願主鳥膚孫次郎」と見え,中世には当地に小栗一族鳥膚氏が居住し,二重堀とよばれる地がその居館跡といわれる(新編常陸)。なお,年月日未詳の鹿島神宮所領日記に「南ハとつはた山をかきつて」と見える(鹿島神宮文書/県史料中世Ⅰ)。
鳥羽田村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
鳥羽田(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7038502