前田
【まえだ】
旧国名:常陸
涸沼前(ひぬままえ)川下流左岸に位置する。地名は涸沼前川流域に広がる水田を前にした地形に由来するという。鎌倉期常陸大掾一族吉田氏に前田を苗字とするものがいた(常陸大掾伝記/続群6上)。文禄5年蔵納帳(秋田県立秋田図書館蔵)に,「〈高四百廿九石一斗五升 此内百四石六斗七升荒〉定物成三拾八貫九百卅八文〈沼井伊勢〉前田」と見え,佐竹氏の直轄地として代官沼井伊勢守に支配された。
【前田村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【前田(近代)】 明治22年~現在の大字名。
 | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7039681 |