元栗橋
【もとくりはし】

旧国名:下総

権現堂川左岸の沖積地に位置する。地名の由来は，はじめ当地を流れる佐伯川に栗の木橋が架けられていたため栗橋と称したが，その後慶長年間に現在の栗橋（埼玉県）に関所が移されたのでこの地を元栗橋とよぶようになったという。縄文時代の板間遺跡，浪泉塚古墳がある。古河公方にゆかりの古城跡ともいわれる城跡が発見され，３～10mの深さの濠が現存している。小田原北条氏がこの城の改築を行い広大な城跡を残すことになったものと考えられているが，栗橋関所が新栗橋に移ったため廃城となった。
【元栗橋村(近世)】　江戸期～明治22年の村名。
【元栗橋(近代)】　明治22年～現在の大字名。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7040032