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青木開墾
【あおきかいこん】


青木農場ともいう。黒磯市青木にあった農場。明治14年青木周蔵によって開かれた。青木は長州に生まれ,明治維新後外務省に入り,ヨーロッパ諸国の公使を経て外務大臣となった人物で,在欧中ドイツ貴族の経済的基盤は山林経営を主とする林間農業にあることを知り,日本の貴族も大土地所有によって経済的安定を得るべきと考え,帰国後那須野ケ原の一画に総面積1,576町余の大農場を開いた。アカマツを主とする山林経営を中心に,入植者も若干入れ農場内に点在させ山番としての役割をさせた。第2次大戦後の農地改革により小作地と山林の一部が解放され,残り大半は開拓用の入植地として売り渡された。明治期に建てられたヨーロッパ風の白亜の別荘が残る。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7040420