朝日森天満宮
【あさひもりてんまんぐう】

佐野市天神町にある神社。旧県社。祭神は菅原道真・豊受姫命・火産霊命。社伝では佐野頼行が唐沢山中の天神沢の地に勧請して朝日森天満宮と称したのに始まるという（旧県史３）。その後は唐沢山城主佐野氏の崇敬を受けたが，慶長７年城主佐野信吉が春日岡城を築いて移る際，当社も現在地に遷した（同前）。寛永３年徳川秀忠により朱印社領10石を天明村内で寄進され，別当光明寺の進止とされた（寛文朱印留）。日光例幣使は当地を通過する時必ず当社に参拝したといわれ，諸侯が奉納した短冊などを多数現蔵する。明治５年朝日森神社と改名して郷社となったが，のち現社号に改めた。昭和14年県社に列格。境内にある天明２年の菅神廟碑は市指定文化財。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7040489