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氏家
【うじいえ】


旧国名:下野

鬼怒(きぬ)川左岸の扇状沖積地平坦部に位置し,東南部には五行川が南流し低地となり,湧水が点在している。氏家の地名は古代の宇遅部に由来するという説がある。鎌倉初期,宇都宮氏の支族氏家公頼が氏家郷に居城し,氏家郡24郷の領主となった。縄文中・晩期の勝山遺跡がある。氏家氏と関連のある勝山城や御前城などの中世城館跡がある。勝山城は,氏家城ともいわれ,規模は東西300m・南北400mの丘城で,建久年間氏家公頼の築城(県の中世城館跡)。「今宮祭祀録」大永3年条に「氏家頭 玉生郷 同(玉生)右京助,勝山ニテ打死候之間,闕頭にて候」と見え,地内の勝山城の戦闘で玉生郷の玉生右京助が討死したため,今宮神社の祭礼は闕頭で行われたという(西導寺蔵/宇都宮市史)。
氏家郷(古代)】 平安期に見える郷名。
氏家郷(中世)】 室町期~戦国期に見える郷名。
氏家村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
氏家町(近代)】 明治22年~現在の塩谷郡の自治体名。
氏家(近代)】 明治22年~現在の氏家町の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7040801