100辞書・辞典一括検索

JLogos

13

大田原神社
【おおたわらじんじゃ】


大田原市山の手2丁目にある神社。旧郷社。祭神は大己貴命・少彦名命。かつては温泉神社と称した。上山大神宮が通称。社伝によれば,かつて当地が前室村と称した頃那須郷に上中下三社の温泉神社があり,当社はその下の温泉神社で大同2年の創祀という。久寿2年近衛天皇の命で那須野の九尾の狐を退治しに来た三浦義純らが,その入口にある当社に祈誓し,霊験があったので社殿を造営したと伝える。その後天文年間大田原資清が大田原城築城に際して崇敬し,鎮守とした。しかしそこが城の三の丸に当たったため,庶民の参拝の便を図って城の東,青淵の里に移した。代々大田原藩主は100石の社領を寄進し祭祀・社殿造営を行ったが,明治維新後衰退したのでのち現社地に移転した(以上,旧県史3)。例祭は11月5日。7月15日には八雲大祭がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7040986