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雄琴神社
【おことじんじゃ】


下都賀郡壬生(みぶ)町壬生甲にある神社。旧郷社。祭神は天照大神・天武天皇・舎人親王。小槻今雄公などを配祀する。明神様が通称。社伝によれば,寛治5年鎮守府将軍清原武則の三男保定がその祖舎人親王を祀り,藤森神社と称したのにはじまる。翌6年源義家は参詣して荒間地に社領を寄進した。その後,文明元年に壬生城主壬生胤業は,遠祖の地近江雄琴村に鎮座する雄琴神社の祭神小槻今雄(壬生氏祖)の分霊を合祀。以来雄琴神社と称するようになった。天正18年壬生氏は滅亡し,翌年結城三河守が城主となり大地主神を附祭した。以後城主が替わっても,代々その崇敬は衰えなかった(以上,旧県史3)。明治維新の際,神職黒川豊麿は利鎌隊を組織し,官軍を援助した。明治5年郷社に列格。例祭は10月29日。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7041109