蒲生神社
【がもうじんじゃ】

宇都宮市塙田５丁目にある神社。旧県社。祭神は蒲生君平。蒲生君平は明和５年宇都宮の商家に生まれた。水戸藩の藤田幽谷らに交わり感化を受け，国防の必要性を説いた。また歴代天皇陵の荒廃を嘆いて「山陵志」を著わすなど幕末尊王論の思想的先駆をなし，高山彦九郎・林子平とともに寛政の三奇人といわれた。文化10年７月病死。明治15年戸田忠友らが発起人となって神社創建の運動を展開したが，資金不足のため失敗。大正元年再び神社建設の話がおき「蒲生会」が結成された。同14年社殿建築に着手し，翌年竣工。昭和15年県社に列格。例祭は７月５日。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7041455