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唐沢山県立自然公園
【からさわさんけんりつしぜんこうえん】


佐野市,下都賀郡岩舟町,安蘇郡葛生町・田沼町にまたがる県立自然公園。佐野市の北東部に位置する唐沢山(230m)から諏訪岳・絹ケ岳に延びる丘陵性山地一帯。昭和30年3月指定。面積1,343ha。関東平野に突出し眺望はよい。唐沢山上には平将門を破った藤原秀郷が平安中期に築いたとされる唐沢城があり,一時廃城となったが鎌倉期に再興され佐野氏の本拠となり,戦国期には北条氏と上杉氏の勢力接点となり攻防が展開されたが慶長7年廃城となった。現在二の丸跡・四つ目堀・石垣などが残る。明治14年,城跡に藤原秀郷を祀る唐沢山神社が創建された。公園区域内にはこれらの史跡とともにマツ・スギの見事な大木があり,春のサクラ・ツツジ,秋のマツタケ狩りを含めて四季の変化は多様である。パノラマ台・子供遊園地・野外劇場・キャンプ場・県立鹿沼青年の家などもあり,レクリエーション,行楽地として好適である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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