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関白山神社
【かんぱくさんじんじゃ】


河内郡上河内村関白にある神社。旧村社。祭神は鎮守府将軍藤原朝臣利仁。社伝によれば,賊魁蔵宗蔵安は群盗数千人と結んで下野国の高座山で掠奪を行っていた。延喜12年勅命により藤原利仁はこの賊を平定し,その武威は遠近に轟いた。その後利仁は当地に薨じ,葬られた。明治11年になって土地の人々は将軍の偉徳をしのび社殿を創建した。社名および関白の地名は,祭神が関白職にあったことによるといわれる。例祭は8月7日で,県指定無形民俗文化財「関白獅子舞」が奉納される。この獅子舞は1人が1匹の獅子となって雌1,雄2の3匹が踊るもので,県下に広く分布する関白流獅子舞の根源である。その由来は,祭神の遺骸を葬ろうとした時に,悪魔の仕業で急に天が暗くなったので,邪気退散のために始めたものという。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7041548