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光琳寺
【こうりんじ】


宇都宮市西原1丁目にある寺。浄土宗。清映山松寿院と号す。本尊は阿弥陀如来。創建年代,開基,開山は未詳だが寺伝でははじめ松ケ峯に建立,その後伊賀町に移ったが堂宇を焼失したため慶長10年現在地に移転したという。元禄9年の浄土宗寺院由緒書(増上寺史料集5)には,大蓮社勢誉説道が慶長年間の末頃に開いたとあり,浄土宗寺院としての起源は江戸初期に求められると思われる。上総国天羽郡花香谷(はながやつ)村の勝隆寺(千葉県富津市)が本寺で,下河原町の一乗寺を末寺とした(蓮門精舎旧詞/浄土宗全集続18)。「旧県史」4では江戸の増上寺の直末という。寺内に2間四方の観音堂・寮舎・松寿院・清浄院・道心寮2棟が建っていたが戊辰戦争の際諸堂を焼失し,昭和4年再建された。なお墓域には戊辰戦争で戦死した鳥取藩・桑名藩士等の墓がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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