雀宮神社
【すずめのみやじんじゃ】

宇都宮市雀の宮１丁目にある神社。旧郷社。祭神は素盞嗚命・藤原実方。社伝によれば，長徳元年陸奥守に任じられた藤原実方は，下向の途次当地で休憩してから陸奥に向かった。妻の綾女も実方を追って当地へ来たが，病死したので，その遺言で持っていた宝珠を埋め，そこに社殿を建てて産土神として祀ったのが創祀という。その後同３年９月に実方も陸奥で死んだが，その霊魂が雀となって飛び来たり，神祠に入って奇瑞を示したので雀宮神社と称し実方を合祀したという。徳川将軍の日光社参の途次には参詣するのが例だったと伝える。明治初期郷社に列格。例祭は７月15日。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7042365