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千本松農場
【せんぼんまつのうじょう】


那須郡西那須野町北西部にある農場。明治26年松方正義が那須開墾社・三島農場などから塩原街道沿いの広大な土地を買い受け,開設したのに始まる。当時アカマツが密生していたことから千本松と名づけられた。松方は山林経営を中心に置いて,36万本に及ぶクヌギ・スギ・ヒノキ・ナラを植栽し,開墾地ではアメリカ流の大農方式によりトウモロコシ・大豆・燕麦の栽培に着手した。土地を肥やすため明治末期から大正期にかけて綿羊を導入,また,馬の改良にも努め,那須野号などの名馬を育成した。昭和3年蓬莱殖産が引き継ぎ現在に至る。農場の一部は県や国に売却されたり,農地改革で解放したりして,現在約880ha余が牧畜・植林などに利用されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7042422