智賀都神社
【ちかつじんじゃ】

宇都宮市徳次郎町にある神社。旧郷社。祭神は大己貴命。田心姫命・味耜高彦根命を配祀する。明神さまが通称。宇都宮から日光へ向かう国道119号（日光街道）沿いに所在する。社伝によれば，宝亀９年６月に日光三社権現を外鯨郷千勝森に勧請したのが創祀といい，「日光山志」は，神社の勧請とともに日光山内の久次良村の地名も移り，外久次良（徳次郎）の地名ができたと伝える。江戸期には徳川家の崇敬を受け，社領５石が寄進されたと伝える。境内に勝道上人建立の神宮寺があったが，明治維新に際して廃寺となったという。大正５年郷社に列格。例祭は８月１日。この日に付祭として町内６か所から屋台がくり出し，夜通しお囃子が奉納される。神木のケヤキ２本（推定樹齢700年）は県天然記念物。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7042632