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手岡
【ちょうか】


旧国名:下野

弟岡とも書く。武子(たけし)川両岸の丘陵上に位置する。字八岡に縄文中期の八岡遺跡がある。群馬県・福島県下に流布している文挟(ふばさみ)流獅子舞の源流は,当地で行われている手岡獅子舞といわれており,市無形文化財に指定されている。また,当地には長者が池の伝説がある。元禄4年5月に作成された「日光山常行三昧堂新造大過去帳」によれば,茅岡郷は「日光山往古社領六拾六郷」の1つで日光山衆徒36房の1つ桜本坊の寺領であったという(輪王寺蔵/県史中世4)。年月日未詳の衆徒領三十七郷段銭日記には「茅岡郷 仁貫十七文」と見える(二荒山叢書)。また,慶長17年8月6日付の関東八州真言宗諸寺連判留書案(醍醐寺文書/県史中世4)には「野州日光領茅岡 八月廿日未尅 自在寺」と見え,茅岡郷が中世において日光山領の一部を形成していたことがしのばれる。なお,自在寺は現在廃寺となっており墓地跡のみが残るが「貞治三甲辰年二月吉旦中 当寺開山真如和尚」と刻銘のある宝篋印塔が1基ある。
手岡村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
手岡(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7042652