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栃木県総合運動公園
【とちぎけんそうごううんどうこうえん】


宇都宮市西川田町にある県営総合運動公園。各種運動施設,栃の木ファミリーランドの遊戯施設を中心とし,園内各所には県木トチの木をはじめとする豊富な樹木,ツツジ・サツキ・ハナショウブなどの花卉が植えられ,鮮やかな色彩景観をつくり出している。総面積50万m(^2)。昭和55年,第35回国民体育大会が本県で開催されたが,これを目標として国体誘致の決定をした昭和42年より施設を整備したものである。西川田町は宇都宮市の南西部に位置し,栃木街道沿いの近郊農業地帯であったが,昭和6年,東武宇都宮線の開通に伴って西川田駅が設置され,同8年,宇都宮競馬場の設置が都市化の萌芽となり,さらに第2次大戦後の昭和24年,県営総合運動場建設が開始されて市街地化が急速に進んだ。同時に陸上競技場,各種球技施設,水泳場,遊戯施設の建設が相次ぎ,昭和35年総合運動場として都市計画が決定されていっそうの設備充実が図られた。また宇都宮市中心部とを結ぶ定期バス路線の運行も増え,県民のスポーツ,レクリエーションの場としての機能を備え,周辺は新興住宅地域として開発が進んだ。昭和42年,国体誘致の決定に伴いここが国体の主要会場と決定し,同49年に栃木県総合運動公園と名称を変更,従来とはその景観,規模を一新した現在の姿を造り出した。県民スポーツの拠点として,家族連れのレクリエーションの場として,県内各地の人々から親しまれている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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