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長沼八幡宮
【ながぬまはちまんぐう】


芳賀郡二宮町長沼にある神社。旧郷社。祭神は誉田別命。天児屋根命・別雷命を配祀する。社伝によれば,前九年の役に際して下向した源頼義が康平6年石清水八幡宮を勧請したのが創祀というが,別に延暦14年坂上田村麻呂が東夷征討の帰途勧請したとも,加茂・春日神を勧請して長沼郷の鎮守としたともいわれ(旧県史3),その創祀は明確ではない。元暦元年小山(おやま)城主小山政光の三男宗政が当地に築城し長沼氏を称すると,長沼氏の保護を受け,宗政は社殿を造営,鶴岡八幡宮の神霊を合祀し鎮守神として崇敬した。また社領33町歩を寄進したと伝える。文明年間に長沼氏が滅亡すると社運は衰退し,別当道樹坊がささやかに祭祀を行っていたという。その後慶長9年徳川家康から朱印地10石が寄進され,元禄10年には社殿も再建された。この時造立された銅鳥居が現存し県文化財。明治6年社殿を修造し,郷社に列格。例祭は9月15・16日。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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