100辞書・辞典一括検索

JLogos

10

那須牧場
【なすぼくじょう】


黒磯市豊浦・七区一帯の広大な地域にあった県営牧場。明治11年当時の栃木県令鍋島幹が,那須野開拓と県内牧畜業振興のため開設した。のち避暑地として那須山麓に支場を設け本場の面積1,026町歩,支場も加えると2,800町歩の大牧場となった。品質の良い牛を育成し,希望農家に対して貸しつけた。明治15年には本場のうち580町歩が共墾社に貸し下げられ,残りも政府出資の切れる同18年に毛利元敏に貸し下げられた。その後名称は那須農場,豊浦農場,毛利農場と変遷し,第2次大戦後の農地改革で解放された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7042997