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羽黒山神社
【はぐろさんじんじゃ】


河内郡上河内村今里にある神社。旧郷社。祭神は宇迦之御魂神。河内山が通称。社伝によれば康平年間の創祀というが本来の社名,祭神は未詳。近世になって,宇都宮城主奥平大膳大夫は出羽に移封されたが,再び宇都宮に戻ることを羽黒山の神に祈請した。慶安年間に願いが叶い宇都宮に再封されたので,羽黒山の分霊を当社に合祀した。以来奥平家代々の崇敬を受け,奥平家が他に移封された後も,宇都宮城主代々の崇敬が篤かった。文政年間に社殿を焼失したが,城主戸田家によって再建された(以上,旧県史3)。明治6年郷社に列格。例祭は旧3月7日~8日,旧10月7日~8日。秋祭の梵天祭は早朝から近郷の若衆が孟宗竹に幣を垂れた「梵天」を地に叩きつけながら山頂をめざすもので,その姿は雄壮である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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