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八幡神社
【はちまんじんじゃ】


芳賀郡益子(ましこ)町長堤にある神社。旧郷社。祭神は誉田別命。木花咲耶姫命・大物主命・大山祇神・素盞嗚尊を配祀する。長堤八幡宮が通称。社伝によれば,前九年の役に際して下向した源義家が康平年間に創祀したという。文治5年源頼朝は奥州藤原氏征討の時,前例によって領主宇都宮氏に祈願を命じ,平定後,社領48町歩を寄進したと伝える。その後元久年間に,常陸国徳蔵の徳蔵寺と笠間正福寺との間に抗争が展開されると宇都宮時朝は当社に祈願しこれを平定したが,その勲功で笠間12郷を支配下に置くと,東馬場先130間の敷石を寄進したという(旧県史3)。宇都宮氏の保護を受け,嘉吉3年宇都宮明綱が社殿を再建し,狛犬1対を奉納(現存)。天文13年3月兵火に罹り社殿焼失。慶安元年8月徳川家光から社領5石と山林竹木諸役免除が朱印で認められたという。寛永11年6月社殿再建。元禄16年にも造営された(棟札)。近世期には天台宗普門寺(益子町上山)が別当を勤めたといわれる。明治6年郷社に列格。例祭は9月15日。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7043277