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花石神社
【はないしじんじゃ】


日光市花石町にある神社。旧村社。祭神は少彦名命。当社の南に蓮華石と呼ばれる巨石があり,弘仁年間に勝道上人が,この石上で日光連山を遥拝した時に出現した神々を祀ったのが始まりで,日光連山十八峰の十八神を祀ったので十八王子社と称したと伝える。この岩が地名起源となり,付近を蓮華石村と称した(日光山志)。蓮華石村には古くから二荒山神社の社家が住み,当社の祭祀もこれが行った。文治4年源頼朝から社領が寄進され,二荒山神社の末社として崇敬されたと伝える。正保年間には徳川家光が社殿を造替し,以後修理は幕府が行ったという。明治2年現社名に改称。境内のケヤキは樹高22m,根元回り8m余で,市内最古最大のもの(市天然記念物)。本殿左側の「焼加羅(たきがら)の碑」は,徳川家光の家臣梶定良が市内小来川滝ケ原産の名馬焼加羅の死をいたんで建てたもので市指定文化財。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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