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益子県立自然公園
【ましこけんりつしぜんこうえん】


芳賀郡茂木(もてぎ)町から益子町にわたる県立自然公園。昭和30年3月指定。面積2,136ha。八溝山地の西端に位置し,中生界および第三系の丘陵地帯がその中心となっている。丘陵一帯に常緑広葉樹林からなる暖地性植物の分布に特色があり種類も豊富である。民芸品として有名な益子焼の生産地益子町が多くの好事家たちを集め,史跡・文化財にも恵まれる。南北朝期の高館城跡,天平年間創建といわれる西明寺があり楼門・三重塔・本堂厨子は国重文,本堂は14世紀末の建造といわれ,真言宗豊山派に属し,関東20番の札所となっている。ほかに鎌倉期,宇都宮朝綱によって開山,さらに勧進された地蔵院と綱神社,室町期の楼門を残す円通寺,宇都宮氏の廟所などがあり,自然に文化が巧みに調和している。なお,隣接の茨城県側には笠間県立自然公園がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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