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赤城牧場
【あかぎぼくじょう】


県央部,勢多郡富士見村新坂平にある牧場。標高約1,500m。赤城山山頂付近,外輪山の鈴ケ岳(1,565m)と,中央火口丘の地蔵岳(1,674m)間の火口原と緩斜面に広がる。嘉永4年前橋藩の馬の放牧地として開場された赤城山牧場を起源とするが,廃藩置県により明治4年に廃場となった。明治6年に旧前橋藩士加藤良夫が牧場を再興し,赤城牧場として800頭程度の牛馬が5月から9月まで放牧されたが,第2次大戦のため昭和19年に廃止された。昭和33年に富士見村農業協同組合が経営主体となって,県有林を借り受け公共育成牧場として再開された。正式名称は白樺牧場という。面積95ha(牧草地60ha・野草地30ha・その他5ha)。5月27日から10月14日まで80頭前後の仔牛を受託放牧している。放牧料は1日1頭当たり250~330円。牧場一帯はレンゲツツジの群落に覆われて,赤城山の観光地の1つ。赤城有料道路に隣接し,大沼湖畔の手前1kmにあるため,交通の便もよい。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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