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新屋
【あらや】


旧国名:上野

赤城山南麓,桂川支流石田川流域に位置する。地名は,中世末期の新村で新しい屋敷の意と思われる(粕川村誌)。地内稲荷田遺跡からは古墳時代および奈良・平安期の住居跡や遺物が発見されている。字大沢にある凝灰岩半肉彫りの首切薬師は中世の石仏で,当地は女淵城刑場跡と伝えられる。また,新屋宿の馬場は女淵城の馬場で,桜の馬場と伝えられる。なお,地内と宮城村大前田に字として残る大足は,永禄4年10月2日の新居長重寄進状(奈良原文書/県史資料編7)に「御穀免大足之田三段」と見え,赤城山大明神に当地を寄進している。新居氏は下野(しもつけ)足利の長尾氏の家臣であり,女淵城の城将という。
新屋村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
新屋(近代)】 明治22年~現在の粕川村の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7044399