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石神
【いしがみ】


旧国名:上野

鏑(かぶら)川右岸の上位段丘,多胡段丘の北部に位置し,東は土合川の谷に臨む。台地上は縄文・弥生・須恵・土師などの土器包蔵地で,入野中学校校地に古代の住居群の県史跡入野遺跡がある。県史跡。段丘下に古墳11基の古墳群があり,字祝神にまとまっている(上毛古墳綜覧)。「上野国神名帳」多胡郡に従三位物部明神があり,字祝神の石上社は物部明神の跡地に比定される。地名の由来について,昔石上村と称し,天文年間上を神と改めたという(郡村誌)。石神の名は,多胡碑文中の石上尊に関係があるとも思われ,石神の旧稲荷神社境内末社中に石上社があった(多野郡誌)。当地の中央丘の上,北端に文明7年富田吉政の創建という峰山城跡がある。富田氏ははじめ平井城上杉氏,曽孫義政は小田原北条氏,家吉は武田氏に従い,武田氏の滅亡後に城を離れ字久保に隠遁したという(上野名蹟図誌)。永禄6年武田氏に焼かれた延徳寺は,字千保にあった(郡村誌)。
石上郷(中世)】 戦国期に見える郷名。
石神村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
石神(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7044444