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碓氷トンネル
【うすいとんねる】


県西部,碓氷郡松井田町にあるJR信越本線の碓氷峠区間のトンネル群。標高425.2~940.9m。横川駅と軽井沢駅とを結ぶ。碓氷峠の鉄道工事は明治24年に軽井沢側から始められ,同26年に完成した。総工費200万円。碓氷峠区間は延長11.2kmで,アプト式歯状軌道を建設し,トンネル26か所と橋梁18か所を建設して,標高差552.5mの碓氷峠を越えた。この26か所のトンネルの総称で,総延長は4,469m。6号トンネルが500.77mで最も長く,25号トンネルが32.59mで最も短かった。また,アプト式の機関車を走らせたため,トンネルの高さと幅は一般のものよりも広くなっていた。碓氷峠区間の開通により関東地方と長野県・北陸地方との結びつきが強化され,貨客輸送に多く利用された。第2次大戦後,貨客輸送と観光開発による交通機関の需要が増大し,輸送交通の大量化・高速化に対応するため,碓氷新線の建設とアプト改良,および複線電化が計画された。新線は昭和36年に着工し,同38年に開通。トンネルは11か所に,橋梁は17か所に建設された。この11か所のトンネルも指すが,旧線のものと区別して新碓氷トンネルとも呼ばれる。トンネルの総延長は5.4km。9号トンネルが1,328kmで最も長く,10号トンネルが106mで最も短い。旧線ではアプト式が廃止され,粘着運転に切り換えられ,トンネル数も18か所に減少した。総工費約27億円。昭和40年からは新線と旧線を用いて,信越線は複線電化され,上信越高原国立公園を訪れる観光客などの多くの貨客を運ぶようになった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7044620