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大原神社
【おおはらじんじゃ】


利根郡利根村大原にある神社。祭神は日本武尊。創建年代は未詳であるが,神社の由緒記には,往古より村の氏神で,文治5年に源義経が参拝し舞曲を奏し,元弘3年には新田義貞が家臣に戦勝を祈願させ,天明5年には高山彦九郎が参詣したという。元禄12年に社殿を再建。利根郡全域に諏訪社と武尊社が広く分布し,明治期にこの両社が合祀された例が多い。当社も古くは武尊神社であり,明治40年に近郊の諏訪社をはじめ数社を合祀して大原神社と改称したが,諏訪社の祭り(旧暦7月27日)が続けられている。それは氏子が打ち揃って社外を右に3回まわる。その際に鉄砲で空砲を発し,先頭集団が「世の中のよい時は」と大声を出すと,後方集団が「駒のつのがはい揃う」と続き,神官が清め祓う。その後獅子舞を行う。現在の社殿は昭和4年の改築。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7044772