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大宮神社
【おおみやじんじゃ】


北群馬郡榛東村長岡にある神社。祭神は武烈天皇・倉稲魂命。社伝によると大伴金村は朝鮮任那(みまな)の4県割譲事件で失脚し毛野国桃井荘長岡郷に下向し居住したと伝え,その孫大伴森多が欽明天皇3年に当社を創建したという。「上野国神名帳」(総社神社蔵/県史資料編6)の正三位宮姫明神に比定される。宮姫は「おおみやひめのかみ」で官衙の守護神であり,当社の北一帯は西御門とよばれ律令時代に郡衙のあった所と推定され,郡衙の地によく大宮神社が祀られるので,当社もこの例であろうか。その後長岡郷13か村の総鎮守となり,箕輪城主も代々信仰し寄進もしている。獅子舞が保存され,獅子舞霊験碑には昭和元年の干魃の時に獅子舞を船尾滝で演じたところ降雨があったと記されている。宝物に豊臣秀吉の寄進状がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7044783