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鹿沢国民休暇村
【かざわこくみんきゅうかむら】


吾妻(あがつま)郡嬬恋(つまごい)村大字田代にある保養レクリエーション施設。国民の保健休養のため,日本の風景を代表する国立公園や国定公園の中に,低廉で清潔な宿泊施設と各種のレクリエーション施設を集団的・総合的に建設し,「いつでも,だれでも,気軽に利用できるレクリエーション基地」をキャッチフレーズに整備されたものが国民休暇村である。これは,国民生活の健康増進を目的に厚生省国立公園部(現在は環境庁自然保護局)が昭和36年に制度化したものである。現在,国民休暇村は財団法人国民休暇村協会により運営され,全国に32か所開設されている。この国民休暇村は第1号として昭和37年12月に上信越高原国立公園内に開設された。近くには新鹿沢温泉と旧鹿沢温泉があり,温泉付きの国民休暇村として特色がある。敷地面積は約59haであり,新鹿沢にからまつ荘が,湯ノ丸山麓にはロッジが建てられている。また,貸別荘やキャンプ場・スキー場などのほか,テニスコート・自然遊歩道・児童公園も併設されている。国民休暇村は国費や県費による公共事業で建設されたが,宿泊施設などは主に厚生年金や国民年金の積立金からの融資で建設された。付近の湯ノ丸山には牧場のほか,国天然記念物に指定されているレンゲツツジの大群落がある。レンゲツツジは6月上旬から下旬にかけて咲き,多くの観光客を集めている。6月中旬には,夏の訪れを知らせるつつじ祭りも開催される。交通はJR吾妻線万座鹿沢口駅からバスで,鹿沢温泉下車。所用時間は車で40分。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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