勝山
【かつやま】

旧国名:上野

神流(かんな)川流域に位置する。北端に高反(たかぞり)山がそびえる。地名の由来については，かつて梶山(かじやま)村といい，火事が多かったところで火事に勝つということから勝山に改められたと伝える。元禄12年の古文書には梶山村と記される。乙母(おとも)に属するが当地との境界付近に古墳および戦国期の城跡（諸城）がある。勝山神社のある上の宮付近からは縄文時代の土器の破片が出土する。地内の黒沢家には阿弥陀如来を刻む画像板碑２基がある。ともに緑泥片岩で，時代は不詳であるが鎌倉期～南北朝期頃の作と思われる。
【勝山村(近世)】　江戸期～明治22年の村名。
【勝山(近代)】　明治22年～現在の上野村の大字名。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7044943