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賀茂神社
【かもじんじゃ】


桐生市広沢町にある神社。延喜式内社という。旧郷社。祭神は別雷神・健津身命・玉依姫ほか18柱。社伝によると崇神天皇の頃,豊城入彦命が東国の鎮護として大和国の加茂神を勧請したと伝える。延暦15年に官社に列し(日本後紀),元慶4年には正五位下を授けられた(三代実録)。「延喜式神名帳」の山田郡に賀茂神社と見える。天喜年間に源義家が戦勝を祈願し舞楽を奉し,以来奥州に乱があるごとに武将が祈願したという。正応5年に始まる鑁阿寺(栃木県足利市)の造営で,仏殿の材木として所々の社頭神木が用いられたが,「広沢鴨宮」社頭木や林も使われた(鑁阿寺文書/栃木県史史料編中世1)。文禄元年に社殿を再興,現拝殿は昭和2年の再建。明治5年郷社に列格。同42年付近の諏訪神社・大山祇神社などを合祀。宮比神楽と呼ばれる里神楽があり,かつては神職が演じたが現在は氏子により春秋の例祭に奉納されている。神事には鎮め神事と御篝神事がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7045121