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河内神社
【かわちじんじゃ】


沼田市宇楚井町にある神社。旧郷社。祭神は大己貴命・日本武尊・少彦名命ほか11柱。創建年代は未詳。社伝によると河内国の宮部右馬頭藤原義信の伯父が謀反を起こし平清盛に滅ぼされ,義信はその罪により上野(こうずけ)国沼田に流されたので,氏神を山中に祀り河内大明神として子孫が代々祭ったという。「上野国神名帳」利根郡にある従三位大社明神に比定される(総社神社蔵/県史資料編6)。しかし貞和2年頃まで利根川と片品川との間に在ったので河内神社と称したのであろう。武神として信仰され,代々の沼田城主が崇拝,真田重陽は当社で元服し,真田信政は慶安3年に社殿を改築したが,文化7年野火で焼失し,天保3年に再建された。明治4年郷社に列格し,同41年菅原神社ほか28社を合併。雨乞いの信仰もあり,ひでりの際に雨乞石を焼いて神社に祈願すると雨が降るという。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7045145