100辞書・辞典一括検索

JLogos

37

倉賀野
【くらがの】


旧国名:上野

倉加野・倉ケ野・倉金・倉加禰とも書いた。利根川支流烏川の下流左岸の崖上に位置する。「倉賀野誌」には「本村ノ名義ハ群馬之野也」とあるが,不詳。尾崎喜左雄は,律令制時代に群馬郡内に置かれた小野郷の正倉(小野院)の地が,国司政治衰亡により荒れはて原野のごとくなっているのを呼称したものと推測している。昭和10年の調査によると,集落の南西部から南東部にかけて207基の古墳が存在した(上毛古墳綜覧)。特に国史跡の浅間山古墳・大鶴巻古墳の2大古墳は傑出しており,5世紀代に強大な豪族が存在したことを示す。また集落北部には条里制遺構も確認されている。鎌倉期児玉党の秩父高俊が拠って倉賀野氏を称し,その後裔行光が14世紀末倉賀野城を築いた。倉賀野城跡は烏川崖上に築かれた城で,東西500m・南北300mほどの規模。字上町の巌堂山安楽寺本堂裏には県史跡の安楽寺古墳があり,石室の壁面には鎌倉期~南北朝期造顕と推定される薬師如来の磨崖仏7体が刻まれている。また同寺境内には南北朝期以前の造立と推定される異型板碑2基がある。
倉賀野(中世)】 鎌倉期から見える地名。
倉賀野村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
倉賀野町(近代)】 明治22年~昭和38年の自治体名。
倉賀野町(近代)】 昭和38年~現在の高崎市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7045281